2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
「神様が面白半分で私を殴りつけたとき、私はうまく受け身を取ることが出来なかったんだ」 その女の子はそういう話し方で物語を始めた。ぼくは片栗粉の袋を開けた。大さじ一杯を水で溶いてから中華鍋に落とした。こみ上げてきたのは食欲じゃなかった。 「心…
「神様が面白半分でぼくをぶん殴ったとき、ぼくはうまく受け身を取ることが出来なかったんだ」 こんな台詞から始まる小説はたいてい駄作だと思っていい。ぼくは背表紙からカッターを入れて本を分解した。そのままでは上手く燃えないと思い、一枚ずつ焚き火の…
幻のマホメットが世界を蹂躙した。そのやり方を記したHow to本が世界に出回った。ぼくはそれを読んで世界を蹂躙した。そして今ここにぼくが支配する世界がある。つまりいっつまいわーるど。 言わなくてもわかる。言わなくてはわからない。そういった様々な事…